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【1分で読める】~人生が変わる~おすすめ書籍紹介③:「現代語訳 論語と算盤」著:渋沢栄一
目次

✅ 約100年前の名著の現代語訳版
日本資本主義の父と呼ばれる「渋沢栄一」(1840~1931)。
彼が設立などで関わった企業は約470社にのぼり、現在でも社名を変えて残っている企業はたくさんあります(JR、東京電力、サッポロビールなど)。
しかし、ただ資本主義の成されるがまま、日本の富を築くことが彼の目的ではなく、実業(商売)によって日本を幸せに導くことでした。
そんな彼の思想から学べることは数多くあり、現代社会に不足しているものは何かを気付くヒントを与えてくれます。
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「論語」とはすなわち「道徳」である

✅ 正しい生き方とは
そもそも「論語」とは、かの昔、中国大陸の思想家で儒教の始祖である「孔子」さんの教えをまとめたものです。
簡単に言うと生き方の教科書的なものなのですが、まず孔子の言っていることは間違いないです(笑)
なぜかというと、当たり前のことを言っているからです。
「そりゃそうね」、「なるほどね」って誰しも納得するけど、「意外とわからない」、」「気付かない」人生の哲学を突き詰めています。
私の好きな格言を紹介すると、
「克己復礼仁を成す」
己に克(か)ち、礼を欠かさないことが仁(思いやり)となる。という意味です。
なるほど、そりゃそうだ。ってなりますよね。
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「算盤」のはじき方

✅ 稼ぐことは「悪」ではない
本書での「算盤」とは、「実業(商売)」のことを指します。
渋沢は、実業こそが幸福と豊かさに繋がると考え、日本資本主義の基盤を作りました。
ですが、私利私欲のみで実業を行うことは断じて許しませんでした。
要は「算盤」をはじくにも、やり方が大切であり、それを間違えれば計算が狂う。つまり、実業が日本を不幸にし、貧困に陥れてしまう危険性があるということを述べています。
それを防ぐために、渋沢は「論語」を資本主義に盛り込み、規範と礼節に富んだ実業を目指しました。
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「商売」+「論語」

✅ 資本主義の在り方
果たして現代社会の実業は、渋沢の理想通りに行われているでしょうか。
ブラック企業、貧困、格差、自殺...。実業に全て原因があるわけでないにしろ、企業の在り方を見直す余地は十分にあります。
日本は戦後、急激な経済成長を遂げ、その恩恵として現在の我々の豊かな生活を手に入れることができました。
その裏で、様々な社会問題が発生し、現在でもそれが続いていることは事実です。
もう一度、日本の資本主義の原点となった渋沢栄一が約100年前に掲げた思想を見直し、その教えを現代に生きる我々が享受し、生きていくことが必要であると私は考えます。
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まとめ

✅ まさか紙幣になるとは
私が本書を読んだ半年後に、新紙幣に渋沢栄一が刷新されることと発表されました。
知名度が低く、彼の思想が広まっていないことが非常に惜しいと思っていたので、大変嬉しかったです(きっと本書の売上も上がったでしょう)。
間違いなく「令和」という新しい時代には、実業の在り方がより問われる時代になります。
情報・技術がさらに進化し、我々の見えない世界がどんどん広がっていくからです。
その中で、どうやって正しい道を見失うことなく生きていくかのヒントが、この本書にはあります。